学習者用デジタル教科書指導案

指導計画例 (5/6時間)

  • 学習活動・指導上の留意点
  • ICT・デジタル教科書の活用場面

導入:これまでの読みを振り返り、本時のめあてをつかむ(8分)

めあて:筆者の主張について考えよう。

文章の構成の学習を思い出し、特にどのまとまりに注目するのか確認する=(結論)。

これまでの生徒の「マイ黒板」(文章の構成、本論の表)を提示し、これまでの読みを確認する。
結論部分を枠で囲み、本時で注目する部分を意識化させる。

生徒の反応
生徒たちは前時までに、教科書本文を色分けして線引きし、調べた語句の意味を付箋で貼り付ける工夫も見られた。
「マイ黒板」の「ワーク」を活用して本論の内容を、「問い:緑」「答え: 赤」「根拠:青」に分けて(線引きも短冊の色も)整理しており、それを見ながらこれまでの読みを確認している。

展開:学習課題に取り組み、結論部分を読み込み、筆者の主張を読み取る。(35分)

1筆者はなぜイースター島と地球を関連付けたのか。

イースター島と地球の共通点を、「マイ黒板」に整理させる。
個人での思考後、班での交流、全体と広げ、考えを整理させる。
共通点を押さえた上で、筆者の主張を確認する。

イースター島と地球の共通点を、「マイ黒板」に整理させる。
班での交流時に、「マイ黒板」を使って発表し合い、より分かりやすく整理させる。
発表者の「マイ黒板」を学習支援ソフトを用いて一斉提示し、発表させることで、効率よく板書し、考えを整理させる。
筆者の主張にラインを引き、確認する。

生徒の反応
生徒たちは「マイ黒板」を使って、試行錯誤しながら積極的に整理している。整理の仕方は生徒によって様々であった。

先生の感想
本文をノートやワークシートに書き写すだけ終わってしまう生徒が、しっかり考えるところまでできるようになった。
本文を抜き出すにしろ、整理するにしろ、本文を何度も読むようになり、紙のときより試行錯誤していた。

2イースター島の文明を崩壊させないようにするには、
ポリネシア人はどうすべきだったのか。

この課題を考えることで、筆者の主張に迫ることになることを確認する。

「マイ黒板」を使って、筆者の主張を読み取りながら、考えを深めさせる。

生徒の反応
各自で整理したものを4人グループで話し合い、自分で見つけられなかった個所などを、自分の「マイ黒板」に追加したりしている。
先生の発問を「マイ黒板」にふせん機能で打ち込む生徒もいれば、ノートに書く子もいる。(デジタルでもノートでもよい)

先生の感想
ペア・グループ活動においては、画面を見せ合うことで、話し合いが活性化した。
意欲を持って臨めるし、視覚的に見やすいので、比較がしやすくなった。

まとめ:学習を振り返り、次時の見通しをもつ。(7分)

筆者の主張に対する自分の考え(感想)を伝え合う。

筆者の主張に対する意見を交流することで、本時を整理し、まとめるとともに、次時につなげたい。
森を守る、共生、資源の有効活用などが筆者の主張のポイントである。(まとめ)

振り返りをする

視点に沿った振り返り表の記入(ノート)で、本時の学びを整理し、説明文を読む面白さ、楽しさを実感させたい。

生徒の反応
自分の「マイ黒板」を見ながら、振り返りシートに記入。

先生の感想
ノート指導については、単元の最終的な部分についてはノートに書かせている。
その前段階の試行錯誤の場面でデジタル教科書を活用している。
電子黒板と板書の関係性は、電子黒板は流動的だから消しても良いもを提示している。
板書は残るので、必要なことは板書で意識的に残している。