学習者用デジタル教科書指導案

指導計画例 (4/6時間)

  • 学習活動・指導上の留意点
  • ICT・デジタル教科書の活用場面

導入:前時の学習を振り返り、本時の学習の見通しをもつ。

前時に学習したことを振り返る。
中の説明の仕方の工夫を見つけるために、本時は中の例を整理する、ということをおさえる。

前時の書き込みがしてあるデジタル教科書の画面をスクリーンに提示し、児童が想起しやすくなるようにする。

児童の反応
前時の学習で大切だったことを想起し、発言している。
「前の時間は初めと終わりの段落を比べて読みました。」
「初めは大豆のよくないところが書かれていたけど、終わりには大豆のよいところが書かれていました。」
本時の学習のめあてについて発言している。
「今日は中の段落の工夫を見つけます。」

先生の感想
児童は前時の自分の画面をスクリーンと見比べていた。
教師の画面にはない書き込みについ て付け加える発言をする児童もおり、具体的に振り返ることができたと考える。

展開【1】:
いくつの例が挙げられているか確かめる。

本文は食品ごとに段落が構成されているのではなく、工夫ごとに構成されていることを捉えることができるようにしたい。
大豆が姿を変えている食品はいくつあるか確かめる。
「おいしく食べるくふう」はいくつあるか確かめる。

「せん」を使って食品名に印を付ける。(緑色と黄色の線)

児童の反応
食品名に注目して緑色の線を引いている。
「くふう」という言葉に注目して黄色の線を引いている。
食品の数と工夫の数が異なることに関心をもち、異なっている理由を予想し始めている。
「同じ仲間の食べ物があるから…」

先生の感想
初めから「例がいくつあるか」と問うと、混乱する児童もいると予想した。
そのため、まずは大豆が変身している食品の数を線を引きながら数えさせ、その後に「おいしく食べるくふう」を数えさせた。
数の違いに気づいた児童は、なぜ違うのかということに関心をもった。
そのことにより、「ワークに書き込みながら整理する」という次の学習活動の目的意識をもたせることができたと考える。

展開【2】:
「ワーク」に書き込みながら例を整理する。

「ワーク」(筆者が「中」であげている具体的なれいをぬき出して整理しましょう。)に書き込む。
書き込んだ画面をペアで見せ合いながら、確かめる。
教師の「ワーク」の画面をスクリーンに映し、全体で確かめる。

児童の反応
複数の食品が挙げられている「おいしく食べるくふう」があることに気づいている。

先生の感想
「ワーク」の枠の中に整理したことにより、複数の食品が挙げられている工夫があることを捉えやすくなったように感じる。
この枠は、児童が説明文を書くときにも活用させたい。

まとめ:学習を振り返り、次時の見通しをもつ。

「今日みつけたせつめいのくふう」をまとめる。
児童自身の言葉で工夫をまとめることで、「自分たちがまとめた工夫なんだ」という実感をも たせ、書くことにも生かしやすくなるようにする。
本時の振り返りを書き、次時の見通しをもつ。
児童は次時も中の説明の仕方の工夫を見つけることを捉えている。(学習計画を立てているため)
本時に見つけた工夫以外にどのような工夫がありそうか予想させることで、次時の学習の見通しと意欲をもてるようにしたい。児童から予想がなければ、「写真」「順序」などの キーワードを挙げ、注目させるとよい。

本時に書き込みをした本文をスクリーンに映しておく。

児童の反応
今日見つけた説明の仕方の工夫をノートに書いている。
「食べものではなく、くふうで分けて、だんらくをつくる。」
「だんらくのさいしょに、くふうを書いていてわかりやすい。」
中の説明の仕方の工夫について、予想している。
「写真も工夫してそう。」
「豆腐だけ作り方ものっている!」