学習者用デジタル教科書指導案

指導計画例 (3/5時間)

  • 学習活動・指導上の留意点
  • ICT・デジタル教科書の活用場面

導入:前時を振り返り、本時の学習のめあてをつかむ。
「柿山伏」のおもしろさがどこにあるか考えよう。

内容理解がしやすいように、三つの場面に分けて読み進める。

展開【1】:「柿山伏」のおもしろさはどこにあるか、言葉の表現に着目する。

1山伏の自己紹介や心の声の箇所を見つける。

山伏の自己紹介や柿をとろうとする心の声に線を引く。

児童の反応
線を引く・消すを、何度も繰り返しながら集中している。

先生の感想
教科書を何度も読み返す児童が増えた。

2山伏が盗みをごまかそうとしてどんなことをしたか見つける。

山伏が盗みをごまかした部分に線を引き、音読の工夫を書き込む。

児童の反応
他者の発言で納得できた表現を「ふせん」に付け足している。

先生の感想
やり方を共有したことで、デジタル教科書に、「スタンプ」やタッチペンを用いて、書き込む児童が増えた。

3山伏の柿主への要求を見つける。

山伏は、本当は柿を盗んだことが悪いのにそれを棚に上げて、柿主にどんなことを要求しているのか線を引く。 音読の工夫を書き込む。

狂言独自の言い回し、特有の言葉の響きやリズム、繰り返しの工夫といった多くの視点に気付かせるようにする。

児童の反応
「マイ黒板」で本文を抜き出す・消すを、何度も繰り返しながら集中している。

先生の感想
書き込む作業が苦手な児童も意欲的に作業ができていた。

展開【2】:狂言の特色を意識しながら音読をする。

4これまでの学びを生かして、もう一度音読をする。

3つの場面から選んで行う。

児童の反応
声色を変えたり、身振り手振りを入れたりしながら、音読劇を楽しむ児童が出てきた。

先生の感想
はじめの段階では、教科書の内容がよく理解できないと話していた児童であったが、もう理解できていない児童はいないように見える。

まとめ:学習を振り返り、次時の見通しをもつ。

先生の感想
読みの工夫を共有し、音読の工夫ができたことで、次の時間の授業が楽しみになったようだ。